フランス語学留学2019-2020

フランス語学留学の記録

【フランス留学】長期滞在留学生用の保険(傷害・住宅)

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学生ビザでフランスに長期滞在する場合の保険について、私が実際に行った手続きと検討過程を書いていきます。保険は選択した学校の種類や滞在期間によって入るものが変わるので、一様に語ることはできませんし、全部を正しく網羅するのは難しい。私は「長期学生ビザ取得・私立と大学付属どちらの語学学校にも通う・ホームステイでも学生レジデンスでも滞在する」パターンでなんだかバラエティ豊かになったので、何かしらの点で参考になれば幸いです。

まずはキャンパス・フランスのサイトをチェック

キャンパス・フランスのサイトの「健康管理と保険」には、こう書いてあります。

フランスの社会保険であるセキュリテ・ソシアルには、フランス留学中の外国人学生も加入することができます。セキュリテ・ソシアルを補完する保険(mutuelle)に入ることで、医療費の払い戻し金額を増やすことも可能です。

セキュリテ・ソシアルとは長期学生ビザを取得しており、かつ高等教育機関に登録している学生が入ることのできる無料の保険です。

高等教育機関こちらを参照)が対象ですので、私立の語学学校などは含まれません。私は、1校目に私立語学学校、2校目に大学付属の語学学校に通うのでセキュリテ・ソシアルの加入は2校目の開始日からでした。

セキュリテ・ソシアルの手続きは、渡仏後にOFIIでビザを有効化してからとなりますので、出国前に手続きは完了できません。

また、加入までに時間がかかるため、無保険状態になる危険がありますので、次で紹介する学生用相互保険 (LES MUTUELLES ÉTUDIANTES)に加入します。

学生用相互保険(いわゆる海外旅行傷害保険)に加入

キャンパス・フランスのサイトには、“相互保険への加入は任意であり、義務ではありませんが、学生向けの相互保険は保険料も格安ですので、加入することを強くお勧めします。”とあります。

確かに、学生向け相互保険は日本の健康保険に比べると格安です。私は、この“強くお勧め”という言葉の重みを感じて加入しました。ここでは数多くある保険の中から二つご紹介します。

 

フランス人の学生だけでなく、外国人留学生も加入できる保険に、SMERRAというものがあります。

ネットから手続きできますが、日本語対応はないので保険を下ろす場合はフランス語で保険会社に問い合わせる必要があります。日本語で加入代行してくれる会社もあるので、不安ならそちらを頼ってもいいかもしれません。

保険料は、30歳以下なら月47ユーロ、30歳以上は月100ユーロです。

契約時には内容を理解した旨を契約書に自筆でサインして先方に送り返します。

 

もうひとつ、今度は日本語で加入手続きができる保険をご紹介します。いくつか見た中でもお値段が良心的に感じたのは、

海外旅行・留学・ワーホリ保険のグローブパートナー

です。

保険料は、〜35歳と36歳〜69歳で分かれています。35歳までなら12カ月でも540ユーロ。フランスだけでなくEU圏内も含まれますのでフランスからの小旅行も安心。

医療費はもちろん、個人賠償責任保険補償もありますので、例えばホームステイ先で物品を壊した場合も保証対象となるようです。

住宅保険に加入する必要性

私は、ホームステイと学生レジデンスのどちらからも住宅保険の付保証明書をフランス語で提出するよう求められました。先に紹介したフランスの保険会社、SMERRAは住宅保険も扱っているので、ここならフランス語の付保証明書は簡単に手に入ります。

しかし、海外を幅広くカバーしている保険の場合、付保証明書は大抵英語で出てくるでしょう。

私が加入した上記紹介のグローブパートナーの相互保険には、ホームステイを想定した住宅での損害保証も含まれていました。しかし、送られてきた付保証明書は英語です。

そこでフランスの学生レジデンスの貸主側に「付保証明書が英語でしか出せないのですが、それでもいいですか?」と確認したところ、「実際に管理会社に出してみないことには分からない」と言われたため、安心のための保険で不安な想いをするのは避けたいと思い、住宅保険はフランスの住宅用の保険にきちんと加入しました(年59ユーロでした)。

また、ホームステイと違って学生レジデンスは自身が借主となって契約するため、必ず“住宅保険”に加入し、その証明書を提出する指示がありました。ここでいう住宅保険とは、相互保険の物品保証で賄うものではなく、「ガラス破損(bris des glaces)、自然災害(catastrophes naturelles)、テロ(attentats)、盗難(vol)」が入っている内容のものです。

「住宅保険の付保証明書の提出が必要」と言われたら、住宅保険に加入し、付保証明書はフランス語で提出できるようにしておくといいと思います。

クレジットカード付帯の保険の注意点

海外旅行保険がついたクレジットカードで航空券など旅程に関わる買い物をすると、保険に入ることができます。私のカードは留学生でも適用され、保証期間は3カ月間でした。

この保険を最大の3カ月まで使い、留学生用の相互保険には4カ月目以降から加入する方法を一度考えましたが、グローブパートナーは日本出国後に加入する場合、健康である旨の誓約書の提出が必要であり、かつ渡仏後万が一病気に罹った場合は加入不可となる可能性もあったので、渡仏前にこちらの加入手続きを済ませておきました。

結局クレジットカード付帯の保険を使用する予定はなさそうです。

保険会社によって条件は異なると思いますが、日本出国後の加入要件については特に確認するといいと思います。


私自身、留学の先輩方のブログが大変参考になったので、このブログがどなたか一人だけでもお役に立ったならとても嬉しいです。また、現在漠然とフランス留学を考えている方には、学生ビザで留学すると保険料は割と良心的で予算を圧迫しないこともお伝えできたなら幸いです。

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