フランス語学留学2019-2020

フランス語学留学の記録

【フランス留学】学校の選び方

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シャンティイ城内の書架



フランス語の語学留学をこれから検討される方に向けて、学校選びに関する情報を少しでもお届けできたらと思います。

というのも、フランスには多くの語学学校があり、魅力的な地域が多くて迷ってしまうのが一つと、学生ビザを申請する際に意外な落とし穴があったり、私自身の失敗談からも参考にしてもらえることがあるように思うからです。

時間とお金をかけて行くからこそ自分が納得する学校選びを一人でも多くの方ができますように。

ここに示すのはあくまで私個人の主観と経験に基づくものですが、フランス語学留学を検討し始めたばかりの方の参考になれば嬉しいです!

 

 

学校の検索の仕方・選び方

 

キャンパスフランスとは、学生ビザを取得する上でお世話になるサイトで、日本語のサイトもありますが、ここで紹介するフランス語のサイトでは“QUALITÉFLE”という良質な学校に与えられるラベルを有した学校が紹介されています。

日本語表示はありませんが、地域毎に検索できたり、学校毎ではなく、コースがずらっと表示されるので、その学校が週に何コマの授業を展開しているのかがざっとわかります。

  • 留学斡旋会社のホームページから探す

どの留学斡旋会社でも掲載学校に大きな差はないと思うので、日本語で学校を検索して調べたい場合に向いています。

学校の特徴やおおよその費用が載っているので、行きたい学校が見つかればその会社に問い合わせてみましょう。問い合わせだけなら無料のところが多いです。

ちなみに私はシュマンアッシュさんを選びました。

フランスのほぼ全域にわたって学校を網羅していますし、良心的な価格で1年間サポートしてくれて、申し込む前でも親身に相談に乗って頂けたからです。

留学斡旋会社を通さずに自分で手続きをすることももちろんできますが、私はそれで一度失敗してしまったので、初めての留学ならばなおのこと、エージェントを通すことをお勧めします。

 

私立? 大学付属? どちらにするか

    • 価格と期間

私立の語学学校は、小規模な学校が多く、週単位から授業の設定があり、週/200ユーロ前後のところが多いように思います。

大学付属の語学学校は、約4ヵ月を1つのセメスターとして1,600〜2,000ユーロあたりの価格帯をよく見かけました。

授業時間は、週に16時間や20時間など様々で、もちろんそれによって値段が変わります。

大学付属の方が授業料は安いですが、その中でも特にお手頃に感じたのは、レンヌ第2大学とボルドーモンテーニュ大学です。授業料は変更の可能性があるのでここには書きませんが、費用重視の方はチェックしてみてください。

 

私立は比較的いつからでも受け入れてくれるようですが(ただし、初級レベルは開講日の指定がある場合有)、大学付属の方はフランスで学期が始まる9月から4ヵ月間を前期、1月〜4月末もしくは5月末を後期としていることが多いです。学校によっては、6月〜9月までの間に夏季講座として1ヵ月単位などのコースが用意されています。

いつから渡仏できるか、自身のスケジュールと合わせて決めてもいいと思います。

    • 滞在先の確保ができるかどうか

私立は、滞在先のお世話までしてくれるところが多く、私はホームステイ先を紹介してもらいました。

私の選んだ学校は、事前に質問票を送ってきたので、例えば「ペット不可、子供不可」などの希望を言うことができましたが、それ以前に学校側から「日本文化が好きな素敵な家庭がある」と連絡がきて、スムーズに決まりました。

大学付属の場合は、滞在先に関する案内が全くない場合と留学生向けの学生寮やホームステイ先を紹介してくれる場合があります。

パリならば、MixBOVNIで物件を探せる可能性がありますし、地方都市でもAirbnbを使えば見つかるかもしれませんが、学校が滞在先を紹介してくれた方が初めは安心かと思います。住宅保険の案内などもしっかりしてくれるので。

ちなみに、リヨンカトリック大学ディジョンのブルゴーニュ大学学生寮や学生レジデンスを学校が紹介してくれるようです。ただ、前期のセメスターが始まる9月や10月の直前(3カ月前でも遅いかもしれません)だと満室の可能性が高いので、注意が必要です。

 

一校? 二校? 留学期間内に移動するか否か

初めから2期連続でセメスターを取る場合(つまり約8カ月ほど留学する場合)、一つの学校に二期連続して登録するか、前期と後期で別の学校を選択するかは自由です。

私の場合は、初めは前期後期で一つの学校に登録しようとしましたが、「どうせなら複数の都市の雰囲気を味わいたいし、それに学校が合わない可能性もある」と思い、最終的には二つの地域で一校ずつ登録しました。

まずは2カ月間私立に通い、それ以降は大学付属の学校に通う予定です。

学生ビザを申請する場合に気をつけたいこと

3ヵ月以内の滞在であればビザは不要ですが、それ以上の場合は学生ビザの取得が必要です。

ここで注意が必要なのは、フランスで評判が悪い学校でうっかりビザ申請してしまうと、承認が降りない場合があること。

学生ビザはフランスで一定の労働を許可しているので、恐らく労働目的でこのビザを取得し学校側も暗黙の了解でそれを認めていたりすると目を付けられてしまうようです。しかし、日本の私たちにはどの学校がブラックリスト入りしているかなんてわからないので、そういった意味でも留学のプロを通すと安心ですよね。


 

フランスの学校とフランス大使館とキャンパスフランスの三者が関わってくるビザ申請は早めに動くことが大切です。

その第一歩となる学校選び。“フランス語を学ぶ”ということは共通していても、生徒の構成や学校の設備、費用など様々です。同じ名前の学校でも地域によって大きく雰囲気が違い、別の学校として捉えた方がいいこともあるので、ご自身の留学計画に合わせて気になった点(特に長期学生ビザに関すること)は、事前に問い合わせることをお勧めします。