フランス語学留学2019-2020

フランス語学留学の記録

【フランス留学】ビザ申請

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パリ イタリア広場のメトロ入口



フランス語学留学のビザ申請において大切なことは、フランス大使館のホームページで最新情報を確認することだと思います。

必要書類やその提出方法などは細かな点も含め随時変更されているようで、個人ブログではなく留学斡旋会社がHPで公開しているものでさえ情報が古いものが見受けられたからです。

しかし、大使館のHPはシンプルイズベスト的な案内のため、困った時の情報源が欲しくなる人は多いはず(私もその一人でした)。

これからフランスに語学留学する方のお役に少しでも立てたらと思い、2019年10月末時点での私個人の学生ビザ申請体験について書いておきます。

 

ビザ申請当日に無事辿りつくまでの手順

学生ビザ取得には、キャンパスフランスとフランス大使館の二カ所で手続きを行います。大まかな流れは以下の通りです。

やってみると意外と……時間が足りなくて焦りますので、3ヵ月以上前から準備を始めることをお勧めします。

 

困るのは恐らく、以下の二点です。

  1. フランス大使館の面接予約枠がすぐに埋まってしまう。
  2. フランスの語学学校から受入許可証または登録証が日本に届くのに思ったより時間がかかる。

フランス大使館のビザ面接予約枠は、混雑期の場合2ヵ月前でも枠がほぼ埋まっている場合があるようです。

キャンパスフランスの面接予約はオンライン手続きが全て終わらない限り取れませんが、大使館の予約は特に事前手続きは必要なく、パスポート番号さえあれば取ることができるので渡仏予定1〜1,5ヵ月前を目安に、大使館の面接予約を先に取っておくと安心(ここ大事!)。後から変更もキャンセルも可能です。

 

フランスの語学学校から許可証がなかなか届かない場合は、学校に問い合わせしましょう。

原本が必要なのはキャンパスフランスの面接時ですが、それ以前に行うキャンパスフランスのウェブ手続きでは許可証のデータをアップロードすることになります。これが終わらないとキャンパスフランスの面接予約が取れないので、データを先に手に入れることが大事です!

学校に前金を振り込むなどして手続きを全て終えたら、許可証のデータをメールしてもらうよう学校にお願いすると良いです。

キャンパスフランスの面接

2019年10月時点での提出物は、以下の通りです。

  1. パスポート
  2. キャンパスフランスにアップロードした書類の原本:自身の学校の卒業証明書、フランスの語学学校の受入許可証

書類を確認された後、面接官と一対一で15分程面談を行います。

事前にアップロードしたフランス語の履歴書(CV)を元に、これまでの経歴やフランス語歴などを聞かれます。

担当は日本人の女性でしたが、最後にフランス語で自己紹介を求められ、その後質疑応答がありました。

私は、フランス語の学習歴と始めたきっかけ、今後の目標をフランス語で話しました(翻訳をしたいです!と)。

会話の練習はどうやっているの?と聞かれたので、スカイプのオンラインレッスンですと答えたりして、終了。

ここでのフランス語力は申請可否に影響しないそうですが、雰囲気的に二言三言くらいの自己紹介フレーズは丸暗記していくほうがいい気がします。

フランス大使館の手続き

空港の出国手続きカウンターとそっくりな場所で行われます。手元には指紋採取のための機械が置かれています。

2019年10月時点での提出物は、以下の通りです。

  • 大使館が指定する書類を指定する順番通りに並べてまとめたもの:ビザ申請書、申請書に貼るパスポートサイズの写真(背景は白)、パスポートとそのコピー、経済証明とそのコピー、フランスの語学学校の受入許可証のコピー、ビザ申請料金(おつりのないように)、レターパック520

大使館の入口に着いて予想外だったのは、「ビザ申請料金はおつりのないようにすること。本日は5,686円です。」と書かれていたことです。

ビザ申請書には「50ユーロ相当の日本円」とあり、ぴったりの金額で持参する指示はなかったので、これが唯一の不測の出来事でした。

フランス大使館の近くには銀行もコンビニもあるので小銭を作る場所には困りませんが、もし開始10分前に大使館へ行ったとしたら、きっと間に合いません。

この決まりが今後も続くかどうかはわかりませんが、いずれにせよ時間に余裕を持って行くことをおすすめします。

 

窓口の担当者はフランス人の方で、「あ〜、学生ビザか。フランス語は話せる?」とはじめに聞かれました。

少しなら話せますと答えたので、「書類を出して」「ここにパスポートと同じサインを書いて」などフランス語で案内されましたが、指紋を取るときだけ「指紋を取ります」と日本語で案内されたので、「フランス語を話せる?」と聞かれた時に「Non」と答えてもおそらく大丈夫です。

私は、ビザ申請書の記載内容に関しては何も質問されませんでした。指紋を取られ、ビザ用の写真を撮られて、最後にパスポートを2週間ほど預かると伝えられ、「Bonne journée!」で終了です。所用時間は約15分。

ビザの可否は、レターパックで返されるパスポートを開けてのお楽しみですが、ここまで終えるだけでも「お疲れさまでした!」という気分になります。フランス語をフランスで勉強したい!と思っても、長期学生ビザを無事取得するまでは結構長く感じます。必要書類を手に入れるまでハラハラしたり、慣れないフランス語での記入でも絶対に間違えられないという緊張感があったり。入学試験はありませんが、その分、目的と意欲は強固であることが大切かなと個人的には思います。

最後にちょっとした情報を。ビザ申請書に貼る証明写真の背景はです。青でもグレーでもいけません。背景が白の証明写真機を私は見つけられなかったので写真屋で2400円かけて撮影しました。都内でも街によっては白が見つからないことがありますので、普段から探しておいてくださいね。

と、大使館に行く前までは思っていたのですが、なんとビザ申請室に背景が白の証明写真機、置いてありました。こういう点は親切な大使館。まあ、ということは背景は絶対に白でないとだめなんですね。気をつけましょう。