フランス語学留学2019-2020

フランス語学留学の記録

【仏外出制限】罹患者数の推移と制限措置の段階的移行

東京都知事が「今週末の不要不急の外出自粛」を発表しました。オリンピック延期が決まり、事態が動き始めています。ちなみにフランスは、レストランやバー、クラブなどを閉め、不要不急な外出は控えよ、という通達が14日に出されていたのですが、選挙は例外に当たるとして市議会議員選挙が15日に予定通り実施されました。投票後、春の気候の気持ち良さもあってか、街や公園で普段通りに過ごす人が多かったため、16日に「明日の正午(17日正午)から外出の際は許可証を携帯する外出制限措置を行う」と発表があったのです。

 

この流れを、フランス国内の罹患者数の推移と共に見ていきます(※罹患者数は在リヨン領事館のメールを参照、《》内は領事館のメールの抜粋)

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12日(木): 1日の増加数 283 / 仏国内総数 2,876
13日(金): 1日の増加数 785 / 仏国内総数 3,661

 

14日(土): 1日の増加数 841 / 仏国内総数 4,449

→《14日(土)24時から,新たな指示があるまで,レストラン,カフェ,映画館,ディスコ等が閉鎖される。また,食料品,薬局,ガソリンスタンド,銀行,タバコ・新聞販売所といった国民生活に必須のものを除き,全ての商店が閉鎖される。(...)真に必要な買い物,運動,投票等を除いて,外に出ないでほしい。》という発表がフィリップ首相より突然出される。

 

15日(日): 1日の増加数 924 / 仏国内総数 5,423 

→全国で市議会議員選挙を実施。

 

16日: 1日の増加数 1,210 / 仏国内総数 6,633

→全土の学校が閉鎖される。同日20時、マクロン大統領がテレビ演説で外出制限を強く求める。17日正午から実施される外出制限下では、必要な外出でも証明書の携帯が必須となる。

 

17日: 1日の増加数 1,097 / 仏国内総数 7,730

→許可証がなければ外出できない制限措置が開始される。

 

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14日のレストランやバーの閉店は、発表した日の24時から即開始するという唐突さゆえに何店か守らずに開けていた店舗もあるようです。また、16日のマクロン大統領の発表も、学校閉鎖が始まったばかりなのに、という唐突感がありました。ここから飛行機の減便や公共交通機関の減少も始まります。「移動」に関するありとあらゆる措置が容赦なく取られていきます。緊急事態下において国家というものは、個人の細かな事情などほとんど構わずに、大胆かつ迅速に動いていくものだと実感しました。

 

これから日本がどう舵を切っていくのか分かりませんが、移動を自粛する動きが広がってきている今、罹患者の増加は止まる気配がないのではと想像します。手洗いをし、顔は極力触らず、フランスに習うならば人との距離を1m開けて(銀行や空港は1m開けて並べるように床にテープが貼ってありました)、人混みは極力避ける。日本に帰国し、欧州との日常のギャップを強く感じたからこそ、フランスの様子を書きました。コロナウイルスの1日も早い収束を心から願っています。