フランス語学留学2019-2020

フランス語学留学の記録

【フランス留学】1カ月間、フランスで過ごしてみて【会話〜聞く力編〜】

2019年12月1日からフランスでホームステイを始めて1カ月が経ちました。

日本で会社勤めをしながら6年間勉強してきたフランス語ですが、その間、会話の機会はほぼありませんでした。

そんな私が毎日浴びるようにネイティブ同士の会話を聞いた結果、会話力はどう変化したかを書いていきます。今日は「聞く力」の初めの1週間について。C'est parti !

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ホストファミリーが書いた「フランス」

フランス人同士の会話は意味不明な音の塊

私のホストファミリーは男性同士のカップルさんなので、普段お家では男性の声を聞いています。一人は話し出すとスピードアップする癖があり、もう一人はそんな彼をなだめることが多いです。

まず、そんな二人同士の会話。着いてから1週間は「これは本当にフランス語ですか?」状態でした。

「Ah, mon cheri, c'est genial ! du coup... //#4*%)%_*&()#*$Y*

こんな感じで、話が具体化した途端にぐちゃぐちゃな音の塊になってしまいました。

二人は私の前でもいろんな話を(多分)していて、黙っていることもあまりないし、仕事の合間に家に帰ってくることもあるので、文字通りほぼ一日中浴びるようにフランス語を聞いていましたが、私6年もなにやってたんだろう・・・と思いました。それくらい、教材やフランスのテレビ・ラジオの声とは違ったのです。

言葉は、お互いの関係性が強固であればこんなにも崩れるのかと。この状態で突然話を振られても「Pardon?」としか言えないような状況でした。

 

私に向けられた言葉をどのくらい聞き取れるか

さて、ではそれが”留学生の私向け”に変化したらどうか。少しゆっくり話してくれたら果たして聞き取れるのか、ということですね。

ほぼ毎日夕飯を共にし、夕食後は3人で映画を観るのが習慣で、一緒に料理をしたり、街へ買い物に出たり、家電製品の使い方や鍵の閉め方を教えてもらったり、遠出する場合は何時に出発するのかを知らせたりする…生活を共にする上で通じ合わなければいけない場面はたくさんあります。が、着いて1週間は正直、半分くらいしか理解できませんでした。

「バス停はここで、どのバスに乗っても4番目のバス停で学校の前に着くからね」→これくらいの短さなら聞き取れます。

「このお店はこの地域で一番のショコラティエなんだ。シェフはなんとかですごくて昔はこんな賞を取って、どうとかこうとか」→込み入ったインフォメーションはほぼダメ。貴重なお話をしてくれたのにごめんなさい。

「君の明日の予定は? 僕は7時に起きて仕事行って午後には一旦家に帰ってくるけど、*時にまた仕事行くから。夕飯は、夫が*時に帰ってくるから一緒に食べてね! A demain !」→23時にこの情報をバーッと話されても、もう頭が回っていなくて数字が聞き取れないことがありました。「夕飯が誰かと食べられるならそれでよし、寝よ」という感じ。

 

聞き取れなくても、聞く姿勢を持つ大切さ

とまあ、こんな感じで、せっかく話してくれているのに申し訳なくなってしまうくらい聞き取ることができずでした。

それでも、私はどうしても、せっかく出会ったあなたたちのこともっと知りたいという気持ちでいっぱいでした。なので、諦めないで耳を傾けて理解できる限り受け止めることを意識して過ごしました。

そうすると不思議と、少しずつコミュニケーションが円滑になっていったし、私の発話力も上がっていく感覚がありました。相手の目を見て耳を傾け続ければ、相手も諦めないで話し続けてくれる。相手が諦めてしまったら、私も諦めざるを得ません。

 

この「発話」については次の記事で。A bientôt !